Abstract

木材の乾燥工程では,木材中の揮発性有機化合物が排出し,凝縮液が大量に得られる.それらの組成は原木が針葉樹の場合,テルペン類が主な物質であり,その組成は乾燥温度により変化する.スギやヒノキを原料とした場合,凝縮液として得られる成分はα-ピネン,リモネン等のモノテルペン類,カジネン,ムロレン等のセスキテルペン類,フェルギノール等のジテルペン類が主な物質である.それらには抗菌性,抗酸化性,消臭活性,防虫・防蟻性,リラックス効果等の機能が見いだされており,利用価値が高い物質である.本稿では,木材の乾燥工程で排出され,凝縮液として回収される成分について概説する.

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