Abstract

本稿では歯の脱臼性外傷について日本外傷歯学会の治療ガイドラインの趣旨に沿って標準的対応と一般的な経過について説明するが,最終補綴治療へ移行できるためのキーポイントは歯根周囲の歯槽骨の治癒および歯根外部吸収の予防と対応である.前者は受傷後の比較的短期間のうちに評価が可能であるが,後者の歯根外部吸収は発生機序が殆ど解明されておらず,最終補綴治療への移行の判断や時期について明確な基準は定まっていない.したがって,特に陥入や完全脱臼の症例では歯根外部吸収の発生リスクを説明しながら,患者の希望と選択に従うことになろう.

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