Abstract

目的 : 液状処理法と従来法において採取器具をかえて得られる子宮頸部細胞像について比較検討する.方法 : 705 例からそれぞれ 4 つの子宮頸部細胞診標本を作製した. 綿棒+従来法 (サンプル A) ・ブルーム型ブラシ+従来法 (同 B) ・綿棒+液状処理法 (同 C) ・ブラシ+液状処理法 (同 D). ベセスダシステム 2001 に基づき, 細胞像を中心に比較検討した.成績 : 頸管腺細胞の出現はサンプル A で 7%, B で 87%, C で 4%, D で 75%とブラシで有意に多かった. 背景が清明な標本はサンプル A で 76%, B で 64%, C で 90%, D で 81%と液状処理法で有意に多かった. 従来法での細胞少数例はサンプル A で 10%, B で 3%であった. 液状処理法で細胞数 5,000 個以下はサンプル C で 25%, D で 9%であった. 従来法で 705 例中 44 例, 液状処理法で 42 例に細胞診断の不一致がみられたが, ブラシにおいてそれぞれ 36 例と 37 例にハイグレイドの病変と診断された. HSIL の検出についてはサンプル B と D で差はなかった.結論 : ブラシ+液状処理法で最も異型細胞を検出する機会が多く, ブラシによる細胞採取法が推奨される.

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