Abstract

硬質コムギ「ミナミノカオリ」において,開花期およびその10日後において,尿素葉面散布と赤かび病防除薬剤散布について,それぞれの処理の有無を組み合わせた試験区を設け,開花期に赤かび病菌を噴霧接種した。また,二条オオムギ「ニシノチカラ」「サチホゴールデン」において,尿素葉面散布(穂揃い期とその10日後の 2回)および葯殻抽出期の赤かび病防除薬剤散布について,それぞれの処理の有無の区を設け,赤かび病菌培養トウモロコシ粒を畦間に散布する接種を行った。その結果, 2年間のいずれの試験においても,収穫物の蛋白質含有率は尿素散布により高まったが,赤かび病の発病およびかび毒の蓄積には変化が認められなかった。また,薬剤の効果は尿素との混合散布により低下しなかった。以上より,硬質コムギおよび二条オオムギにおいて,出穂後の尿素葉面散布および病防除薬剤との混合散布は赤かび病の発病とかび毒蓄積に影響しないと考えられる。

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