Abstract

〔目的〕骨盤の肢位の違いが側方リーチに及ぼす体幹機能との関連と,座面圧中心の変化との関連性を明らかにすることを目的とした.〔対象と方法〕健常成人19名(平均年齢20.2歳)とした.体幹の関節可動域,筋力の計測,骨盤自然位と後傾位で座圧計測装置上にて端座位左右側方リーチを実施した.〔結果〕骨盤後傾位では自然位よりも側方リーチ距離は有意に短かった.骨盤前傾位で対側の体幹側屈筋力と有意な相関がみられ,骨盤後傾位で矢状面の座面圧中心の移動距離が有意に低下した.〔結語〕骨盤肢位によって側方リーチ距離は異なり,骨盤自然位で側方リーチ距離は対側体幹側屈筋力と相関があり,かつ座面圧中心の矢状面の移動距離と側方リーチ距離の相関が考えられた.

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