Abstract

日本各地には、石油等を貯蔵・備蓄するタンクが多数設置されている。タンクの固有周期は直径と液深により計算することができ、通常の石油タンクに限っていえばおよそ5秒から10秒と非常に長い周期となる。そのため、これらは長周期地震動の影響を大きく受け、スロッシングなどにより火災が発生する可能性がある。本研究では、今後発生が予測されている巨大地震に対してもこうした事故の可能性が高いと考え、長周期地震動が原因となる石油タンクのスロッシング危険度の評価を行った。その際、多数のタンク高さなどを空撮画像から取得する手法を用いた。さらに、2011年東北地方太平洋沖地震の観測記録や想定南海トラフ巨大地震の予測波形を用いてスロッシング波高を計算し、溢流の有無などから京葉コンビナートに位置する石油タンクの危険性について評価を行った。

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