Abstract

本研究では,異種ブロック鎖間の連結点にアルコキシアミン骨格をもつ両親媒性のポリアクリル酸-b-ポリメタクリル酸メチル(PAA-b-PMMA)を双頭型の開始剤を用いて合成し,PAA-b-PMMAが水中で形成するミセルの感熱応答性について検討を行った.小角X線散乱(SAXS)および動的光散乱(DLS)測定から,PAA-b-PMMAは室温で半径が20 nm程度の球状のミセルを形成していることがわかった.一方,このPAA-b-PMMAミセル溶液を90°Cで12時間熱処理を行うと,水に不溶の成分が生成した.SAXS測定から,回転半径7.5 nmのポリアクリル酸が分子状分散していることがわかった.また,GPC測定から,水に不溶の成分はPAA-b-PMMAから解離したPMMAであった.ここから,熱処理を行うことによりPAA-b-PMMAの連結点が解離するためにミセルが崩壊し,PMMAが水層から放出されることがわかった.

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