Abstract
ナイロン6について, 静的融点以上における分子鎖引き伸ばしと配向を目的として, これを行うための装置作製と延伸条件の検討を行った. その結果, 高ひずみ速度 (70～400/min) と局部加熱炉の採用により静的融点以上において分子鎖の引き伸ばしと配向が可能であることがわかった. ただし, これを行うためには, 固有粘度が約8.0dL/g以上に対応する分子鎖長を有する試料が必要であった. 延伸試料中に発現する構造と引張特性を延伸応力との関係から検討した.
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