Abstract

症例は84歳男性.直腸癌のためハルトマン式直腸切除術を行い外来にて経過観察中,ストーマ周囲の痛みを訴え外来を受診した.本人が痛みの原因が装具のためと考えており,そのためストーマ装具の長期装着が困難となっていた.ストーマの指診にて腹壁部に狭窄と硬結を認め,CTにて腹壁の再発と診断された.他に再発巣を認めなかったため,ストーマを含めた再発巣を切除し,上腹部に術前マーキングをした上でストーマを再造設した.現在再発無く,良好なQOLが得られ外来通院中である.ストーマの痛みを訴える場合,再発を疑って検索すべきである.ストーマ部位の再発癌に対しては,可能な限り再切除を試みることでQOLが改善できる。またストーマ外来における定期的なケアが重要と思われた.

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