Abstract

皮膚悪性腫瘍切除後に植皮や皮弁移植を用いて再建を行った後に,拡大切除が必要となると,植皮や皮弁が犠牲となる。そのため一期的再建は行わず,人工真皮を貼付して,確定診断が付いてから再建を行う場合がある。本法の適応は①乳房外Paget病などで辺縁が明瞭でない腫瘍,②悪性黒色腫などで腫瘍の深さや浸潤が術中迅速診断では確定できない場合,③血管系腫瘍などで腫瘍の悪性度の判定が付きにくい場合である。また,④腫瘍切除後の皮膚軟部組織欠損が深い場合も人工真皮の適応となる。また,本法においては,確実な病理診断がついてから,再建方法について患者や家族と充分に相談できる時間があり,インフォームド・コンセントを得るためにも有効である。ただし,本法では最低2回の手術が必要であり,治療期間は長くなることが欠点である。

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