Abstract

症例は63歳の男性.3年前に他院で左肺上葉の腫瘤影を指摘されていたが,経気管支鏡的生検で悪性所見を認めなかったため経過観察されていた.2年前に瀘胞性リンパ腫を発症し,当院血液内科で半年に渡り化学療法が施行された.指摘されていた左肺上葉の腫瘤は半年の化学療法期間を含む約2年の経過で徐々に増大した.FDG-PET検査では肺癌に特徴的な集積所見を認めたため,原発性肺癌が否定しきれず,左肺切除術を施行した.病理組織検査では肺放線菌症と診断された.悪性リンパ腫に対する化学療法を施行した免疫抑制状態での肺放線菌症の経過を追った報告は稀であるため報告する.

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