Abstract

スギの丸鋸切削時に発生する浮遊粉塵の質量濃度に及ぼす切削条件および被削材の含水率条件の影響を調べた。切削条件として,丸鋸回転数が一定で送り速度が異なる場合,送り速度が一定で丸鋸回転数が異なる場合,1歯当たりの送り量が一定となるように丸鋸回転数と送り速度を組み合わせた場合の3条件を設定した。浮遊粉塵の質量濃度は,光散乱式粉塵計を用いて作業者の口付近に相当する位置で測定した。また,含水率が異なるスギを丸鋸切削した時に発生する浮遊粉塵を同様の方法で測定した。浮遊粉塵の質量濃度の幾何平均は,丸鋸回転数の影響を強く受け,丸鋸回転数の増加とともに大きくなった。これは,丸鋸の周速が増加することにより,作業者の口付近まで飛来する粉塵量が増えたためであると考えられる。また,試験体含水率が高くなると,幾何平均は小さくなる傾向があったが,幾何標準偏差は大きくなった。

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