Abstract

1. 非結球性のレタス(サラダナ)を材料にし, NFTシステムを用いて, 無機成分吸収に及ぼす培養液濃度の影響を調査した.2. 本試験で採用した無機成分吸収量の測定方法は, イオン交換水を自動補給して, システム内の培養液を一定容量に保持しながら, 培養液濃度の低下速度から求める方法である.本システムによりレタスの無機成分吸収速度に及ぼす培養液の無機成分濃度の短期的な影響が明らかになった.3. レタスのN, P, Kは, いずれの成分の養分吸収速度も, 高濃度から1 me・liter-1程度の低濃度まで広い培養液濃度範囲で, あまり変化しなかった.つまり, レタスのN, P, K吸収速度は培養液濃度に直接的に影響されなかった.4. NH4-N濃度の低下速度は極めて速かったが, これはNH4-Nの吸収濃度比(培養液中の濃度に対するみかけの吸収濃度の比)が他の無機成分に比べて高いことが原因であると考えた.5. N, P, Kの吸収速度が培養液濃度にあまり影響されなかったことから, 養液栽培における培養液管理濃度は現状よりかなり低く設定できると考えられる.

Full Text
Published version (Free)

Talk to us

Join us for a 30 min session where you can share your feedback and ask us any queries you have

Schedule a call