Abstract

麻酔科医が行う慢性痛の治療には神経ブロックなどの侵襲的治療と,非侵襲的治療があるが,近年では薬物療法の進歩と抗凝固療法の増加のために侵襲的な治療を選択しにくい.慢性痛に対する神経ブロックは診断的治療として有意義であり,神経学的高位診断,微小病変の確認と臨床診断の補助に有用である.また,期待される鎮痛効果がみられないときには悪性疾患が発見されることが多く,同意が得られない患者には十分な説明とともに薬物療法を先行することが望ましい.麻酔科医は薬物療法に精通するとともに侵襲的治療にも精通し,痛みに対してあらゆる病態を考慮し,患者の精神状態も評価した上で適切な治療法を選択することが求められる.

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