Abstract

アコヤガイ真珠の美しい色調に寄与する干渉色は,薄層構造を示す真珠層アラゴナイト結晶の一枚の厚み(結晶厚)で決まるため,結晶厚制御は重要な技術となる。選抜育種で作出した貝殻真珠層の結晶厚が平均300 nmと平均360 nmの2系統の移植片採取貝(ピース貝)から得た外套膜片を真珠核と共に別のアコヤガイに移植した。得られた真珠の結晶厚はピース貝の貝殻結晶厚と正の相関を示した。ピース貝の貝殻結晶厚は,真珠の結晶厚と干渉色を決定する重要な要素であることを証明し,貝の成長とともに薄く変化していくことも示した。

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