Abstract

ポリビニルアルコール (PVA) とポリアクリル酸 (PA) との混合水溶液から組成の異なる皮膜をつく, 80, 120, 160, 200℃で各10分間熱処理したものについて, 比重, 30℃および80℃の水に対する溶解度と膨潤度を測定し, PVAおよびPA皮膜のそれと比較した。(1) 160℃以下の同一温度で熱処理された皮膜のPA混合率と比重の逆数との間には直線関係が存在する.(2) PA皮膜の比重は熱処理によって変化しないが, 混合物皮膜のそれは熱処理温度が160℃の付近で極大値を示す。(3) PA皮膜は水に完全に溶解する。混合物皮膜の溶解度および膨潤度は, 30℃の水に対してはPVA皮膜のそれよりも大であってPA混合率の増加に伴って増大するが, 80℃の水に対してはPVA皮膜のそれよりも小であってPA混合率のある値で極小となる。以上の結果から混合物皮膜を熱処理すると, PVAとPAとの橋かけ化が起るものと推察される。

Full Text
Paper version not known

Talk to us

Join us for a 30 min session where you can share your feedback and ask us any queries you have

Schedule a call