Abstract

外傷性頬脂肪体逸脱はまれな病態である.われわれは歯ブラシが刺さったことによる外傷性頬脂肪体逸脱の症例を報告する. 3歳の男児が歯ブラシをくわえたまま転倒し受傷した.出血を認めるため母親が連れて当科を受診した.出血は止まっていたが,口腔内に頬脂肪体が突き出していた.同日,全身麻酔下で頬脂肪体の切除,創の縫合を行った.臨床経過は問題なく,術後の膿瘍形成もみられなかった.このような外傷を防ぐためには,歯磨き中の危険性を両親に啓発しなければならない.

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