Abstract

本稿は,施設の空間階層構造を記述し,その形成要因を推定するための手法を提案するものである.既存の方法は,施設は階層構造をもっているという仮定に基づいているため,ランダムに分布している施設についても階層構造を見出してしまう危険性があり,ここではとくにこの問題点を克服することに主眼をおいている. 階層構造は,施設の順位と位置によって定め,ツリーグラフとして記述する.さらに,その特性をみるためにグラフ理論的な指標をいくつか導入する.これらの指標を,位置と規模とがランダムな施設分布について計算し,実際の施設階層構造の場合をそれと比較することによって,階層構造を形成する要因を推定することができる. 実証分析としては,西宮市の商業施設を例として取り上げた.その結果,西宮市の商業施設の階層構造は,クリスタラーのモデルよりも,ランダムな階層構造に近いことがわかった.

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