Abstract

病院に勤務する看護師,特に中堅看護師は,看護チームの中核として「看護の質」に影響するばかりでなくチームワークという職場環境にも多大な影響を及ぼす重要な存在であり,将来に向けたキャリア開発の分岐点にいる存在といえる.本研究は,臨床経験4年から10年の看護師を対象に全国の256病院にスキル修得に関する調査を依頼し,そこから得た1273名の看護師のデータを基に,看護師として必要なスキルの修得に関する特徴を明らかにした.また,階層構造化モデル(ISM:Interpretive Structural Modeling)によりスキル修得のプロセスを視覚的に示し,スキル間の関連性を明らかにした.その結果,スキル別の修得プロセスの特徴とサブスキルとして位置づけた能力の影響−被影響の関係から修得の先行順序を明示することができた.これにより中堅看護師育成に際して,不足能力を伸ばすためにはどのような能力がベースになっているのかを知ることができ,教育に当たっての指針を得ることができる.

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