Abstract

リンデンとダイアジノンの両薬剤をとりあげ, ケロシン油剤, アセトン溶液, 粉剤について, 接触法及び噴霧法により, イエバエ♀成虫及びチャバネゴキブリ♂成虫に対する致落下横転虫数率を比較した.その結果, 両種の昆虫に対して, 一般に油剤ではリンデンの方が速効性であるが, アセトン溶液と粉剤では, 逆にダイアジノンの方が速効性であること, イエバエ成虫に接触せしめた場合, 濃度の減少につれて中央致落下横転時間(KT-50)の増大する割合が, リンデンにおいてはダイアジノンより遥かに小さいことを知り, 後者については, 密閉された環境で薬剤に接触せしめたため, リンデンの高い揮発性が影響しているであろうと推論した.更に, 時間落下横転虫数率の回帰直線において, アセトン溶液にイエバエ成虫を接触せしめた場合, ダイアジノンに比較してリンデンの回帰係数が著しく小さいこと, KT-50で比較した場合, イエバエ成虫に対し, リンデンではアセトン溶液より油剤の方が速効性であり, ダイアジノンでは逆に油剤よりアセトン溶液の方が速効性であること, 及び油剤や粉剤にチャバネゴキブリ成虫を接触せしめた場合, ダイアジノンにおいて回帰直線が2本の折線に分れてくることなどを報告した.最後に.薬剤の形態, 適用法, 対象昆虫の種類をかえることによつて.異種の薬剤の相対的な致落下横転効果が著しく異ることを述べ, あわせて, 薬剤の有効度を比較するには, 薬量-致死量の関係を追求すべきことを論じた.

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