Abstract

本研究は発銹の前駆過程である不働態皮膜の破壊に着目し,耐発銹性に及ぼす不働態皮膜の安定度の影響を明らかにすることを目的とした.12か月間大気暴露試験を行った.不働態皮膜の安定度を比較する為に,酸性塩化物水溶液中において電位衰退曲線測定および定電位分極試験を行った.その結果,オーステナイトステンレス鋼はフェライトステンレス鋼と比較して高い発銹面積率を示した.この序列は鋼種間の孔食電位や表面に存在する介在物の密度の序列と一致しなかった.それに対して,ステンレス鋼の耐発銹性と不働態皮膜の安定度の序列は一致した.オーステナイトステンレス鋼の耐発銹性がフェライトステンレス鋼よりも劣る要因として,不働態皮膜が塩化物によって破壊されやすく,不働態皮膜の破壊に伴い形成されたミクロピットが発銹の起点となり,発銹部の密度を高めていることが考えられる.

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