Abstract

凍結することなく寒冷条件下における土壌水分をテンシオメーターで観測するためには.水の代わりに不凍液をテンシオメーター内に充填することが必要となる.しかし.不凍液の使用による測定結果への影響については従来十分な検討がなされていない.本研究では.プロピレングリコール溶液を不凍液として使用した場合の土壌カラム実験を行い.圧力水頭測定値への影響を検討した.本研究の結果をまとめると.以下のとおりである.(1)プロピレングリコール溶液を使用する場合の圧力水頭の測定範囲は脱気水を使用する場合よりも狭くなる.その測定範囲は.珪砂(中央粒径0.13mm)のほうが豊浦標準砂(中央粒径0.16mm)よりも広く.プロピレングリコール25%溶液を使用した場合のほうが50%溶液を使用した場合よりも広かった.(2)プロピレングリコール溶液を用いた場合の圧力水頭測定値(ψPG)と脱気水を用いた場合の圧力水頭(ψW)はほぼ比例関係にあり.次式の関係が示された.ψW=0.90~0.97×ψPG(3)テンシオメーター内におけるプロピレングリコール溶液の濃度は時間とともに低下し.その濃度低下量は圧力水頭が低いほど大きくなる.これらの結果から.ある限られた圧力水頭の範囲内では.プロピレングリコール溶液を不凍液としてテンシオメーター法に用いることが可能であることが示されだ.キーワード:土壌水分観測.テンシオメーター.不凍液.プロピレングリコール溶液

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