Abstract

目的:近年,前装陶材の破折防止のためにジルコニアオールセラミック修復物のコーピングにカラーを付与するようになったが,理想的な機械的強度を得るカラーの高さは明確でない.本研究の目的は,カラーの高さが前装陶材の破折強度に及ぼす影響を明らかにすることである.方法:カラーなし(CH0)および高さ1 mm(CH1)と高さ3 mm(CH3)のカラーを付与したコーピング3種類を10個ずつ,計30個のジルコニアコーピングをCAD/CAMシステムによって作製した.陶材をプレス築盛し,円柱型クラウンをセメント合着した後,コーピングの咬合面から軸面への移行開始部直上を負荷ポイントとした破折強度試験を行った.破折強度(最大破折応力)と破折面形態を3群間で比較した.結果:CH1群(2,340±189 N,p=0.048)とCH3群(2,440±210 N,p=0.004)の破折強度はCH0群(2,110±215 N)と比べて有意に高い値を示し,CH3群の破折強度はCH1群と比べて高いが有意ではなかった.CH0群とCH1群ではコーピングの咬合面から軸面への移行部が露出し,それより下方は陶材がコーピングに付着していたが,CH3群ではコーピングが下方のカラーに至るまで露出していた.結論:ジルコニアコーピングへのカラーの付与は前装陶材の破折強度を増加させ,カラーの高さの増加は破折強度を有意ではないが付加的に増加させる可能性を示唆した.

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