Abstract
グラジオラス木子茎頂からの不定胚培養系の確立と得られた再分化個体に生じた花色変異について検討し, 以下の結果を得た.1. 木子茎頂からの不定胚形成率は, MS培地に5mg・liter-1NAAを添加した区で最も高く51.1%であった.不定胚形成率には品種間差異が認められ, 'トパーズ', 'トラベラー'が高く'ヘクター'は低くかった.2. 不定胚由来個体からは花色変異体が得られた.花色変異はいずれも個体全体におよんでいた.花色変異の出現には品種間差異があり, 'トパーズ'を除く'トラベラー', 'ヘクター'で発生した.また花色は淡色化および濃色化の両方に変異していた.3. 'トラベラー'から得られた花色変異系統は, 原品種に比べて草丈, 花穂長, 小花, 小花数がやや小型化または減少の傾向にあった.花色変異系統を分球と木子により増殖して得られた一部の開花個体では, 原品種と同様の花色に戻る花色復帰が認められた.4. 不定胚由来個体に花色変異が認められたことから, 不定胚培養系はグラジオラスの育種に有効であることが示唆された.
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