Abstract

(1) 種子成熟過程に於いて種子組織内特にへそにフラビン濃度の変化が甚しく, 6.0γ/gから40~50γ/gにまで増加する.この価は従来,植物組織について測定されてきた価に比べると極めて高濃度である. 種皮,莢ではフラビン濃度は成熟にともない減少の傾向を有し,子葉では初めやや増加し後減少の傾向を示す. (2) 成熟にともないへそ,子葉,莢ともフラビン含量は初期に甚しく増加し,莢は成熟が進行すると減少するが子葉,へそはほぼ一定する傾向を示す.種皮には著しい特徴は見られない.

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