Abstract

本報告は, 蒸発量15t/Hの過給貫流ボイラを中心とする高圧蒸気源装置を自動運転する目的で設置された計算機制御システムのハード・ウェア, およびソフト・ウェアと, その試験結果について述べたものである.計算機制御システムは, 演算処理装置, 万能入出力装置, プロセス入出力装置, 操作盤, およびDDC用現場盤から成り, つぎの機能をもっている.(a) 自動起動停止機能 (b) データ処理機能 (c) DDC (直接制御) (d) 制御定数自動調整機能 (e) 自動故障診断機能 (f) 予測機能本報告では, 上記の機能のうち, 直接制御とその自動調整機能について, 実験結果を述べる.直接制御の制御モードとしては, PIDモードと有限整定時間応答モードを採用している。そして, それぞれのモードについての自動調整機能として, 前者に対しては限界感度法の手順を自動化したもの, 後者に対しては, 最小自乗法によるパラメータ推定法を用いて良い結果を得た.この計算機制御システムは, 現在, さらに改良のための試験段階にあるが, 試験結果は良好であり, プラント運転の安全性と能率を高めることができた.

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