Abstract

CFW系マウスの乳腺リボ核酸量で選抜を行なうに当り,選抜時期の選定のため泌乳10~16日令間の核酸含量の諸変化を検討した.その結果として,1) 全体的に日令内の分散が大きかつたため,諸測定値の日令間に有意差のないもめが多かつた.2) 総DNA,総RNAは泌乳10~16日の間に退下の傾向があり,RBA/DNAは上昇している.これから乳腺組織は全体としてはやや萎縮し始めたが,個々の乳腺細胞の乳汁分泌能力は増加しているものと考えられる.3) 総DNAと脱脂乾燥乳腺重の相関係数には有意性がなかつた.4) 各日令内の分散は12日令が最も小さい.5) RNA/DNAと子体重増加曲線が平行しており,RNA/DNAと子体重増間にはかなり高い相関(0.45)があつた.日令差を除いた偏相関でも0.41の偏相関係数がありずいれも統計的に有意であつた.RNA/DNAが泌乳能力を代表出来るものと考えられる.6) 従つて,泌乳能力を高めるためにはRNA総量,DNA総量,RNA/DNAが共通的に高いこと,また環境の影響が最も少ないと考えられることから選抜は12日令のRNA/DNA比の値をもつて行なうことが望ましいと考えられる.

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