Abstract

太平洋エンジニアリング(株)は,セメント関連のエンジニアリング会社として,セメントキルンにおける省エネルギー対策を長年実施し,キルン運転における省エネルギー技術を蓄積してきた。製紙会社における生石灰キルンでは,各社独自で種々の燃料使用量削減対策を実施してきており,一定の効果は得られているものの,大きな燃料使用量削減効果が見られていない状況である。そこで,弊社が保有しているキルン運転における省エネルギー技術に基づき,キルンバーナとクーラを併せてキルン燃焼装置として考え,キルンバーナ更新とともにキルン運転,並びにクーラ運転を最適化する以下の総合的な燃料使用量削減対策を実施した結果,燃料使用量の13~15%削減を達成した。<対策の要点>1)キルン調査の実施:現状運転状態を把握すると共に,現状の問題点を明確にし,各キルン毎の最適な燃料使用量削減対策を立案する。2)キルンバーナ更新:弊社式TMPバーナ(Taiheiyo Multi Purposeバーナ)の導入し,1次空気量の低減と燃焼性の改善を実施した。3)クーラの運転調整:クーラ熱回収効率の改善として,冷却風量制御とグレート速度制御を実施した。4)キルン運転調整:窯尻O2濃度管理の最適化,キルン内原料充填率の最適化と窯尻散水量の低減を実施した。

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