Abstract

本研究では在来種であるトカラヤギの体各部位での筋肉重量の分布を調査し,雌雄間における比較を行なった.供試したトカラヤギは16~24ヵ月齢の雌雄各6頭であった.枝肉重量を測定後,右側枝肉を体幹部,前肢部及び後肢部に分け,更に全体を10部位に細分して,各部位の筋肉重量を測定し,その合計重量を総筋肉重量とした。また,左側枝肉より計32個の筋肉を摘出し重量を測定した.トカラヤギの体重は雄で31.0kg,雌で20.9kgであり,雌雄間に有意差が認められた.同様に枝肉歩留り,総筋肉重量の体重比についても雄で有意に大きかった.体各部位における筋肉重量は,その体重比並びに総筋肉重量比ともに体幹部および前肢部で雄が,後肢部で雌がそれぞれ他の性より有意に大きかった.個々の筋肉の場合,体幹部に含まれる頚部の筋肉並びに前肢部に含まれる前肢帶部の筋肉の大多数で雄が雌よりも有意に大きい結果が得られた.一方,後肢部の筋肉では体各部位でみられたのと同様に,総筋肉重量比で雌が有意に大きかった.また,これらの結果をもとに,トカラヤギの産肉能力について検討した.

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