Abstract

2007年および2008 年に輸入された2羽のインコ類(コガネメキシコインコおよびワカケホンセイインコ)が,札幌近郊のペットショップで突然死した.解剖検査では,両症例ともに,皮下および心臓,肺,肝臓,脾臓,小腸に出血所見がみられた.組織学的に,肝臓には多発性の出血性壊死病巣が認められた.また,肝臓のクッパー細胞および脾臓の単核食細胞系細胞には,特徴的な好塩基性の核内封入体が認められた.さらに,PCR法では,肝臓,脾臓および小腸からポリオーマウイルス遺伝子が検出された.以上の結果から,これらの症例は鳥ポリオーマウイルス感染症と診断された.本症の潜伏期間およびこれらの症例と同居していた他の飼育鳥の臨床状況から,ウイルス感染はペットショップへ搬入される前に成立していたものと考えられた.

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