Abstract

末梢型の原発性肺癌を想定し, ブタの肺の末梢に蛍光ビーズ (Fluorescent polystyrene latex microspheres, Polyscience Inc.) を注入して, リンパ管, リンパ節の描出を試みた.右上葉へ注入した際には右気管気管支リンパ節が, 右下葉へは2回のうち1回は右主気管支周囲リンパ節が, 左上葉へは大動脈下の主気管支周囲リンパ節が, 注入後30分以内に蛍光を発した.検討した7回のうち6回 (86%) において所属リンパ節の1個から数個が標識可能であった.その特長としては, 数分後にセンチネルリンパ節に向かう輸入リンパ管が描出された後に, 蛍光ビーズはリンパ節に集積した.anthracosisをきたしたリンパ節の割面においても明瞭に斑点状に認められたが, リンパ節の線維性被膜の表面からは集積しているかの判定に難渋することがあった.投与した蛍光ビーズのほとんどは摘出標本内に残存しているものと考えられた.

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