Abstract

ポリカルボン酸系分散剤(以下、PC)の化学構造が、炭酸カルシウム(以下、CC)懸濁液の粘性低減効果とPC吸着量との関係に及ぼす影響を検討した。この結果、水和反応を生じないCC系においては、モノマーユニット換算でのPC吸着量あたりの粘性低減効果はPCの主鎖長に依らず等しく、側鎖に関しては長いPC程高い効果を発揮することが明らかとなった。さらに、レオロジー的アプローチによる吸着層厚の推定および、CC表面錯体反応の考慮によるPC吸着サイト分布の計算の併用によりPCの吸着形態を検討した結果、側鎖の短いPCはPC同士が凝集した状態でCC表面に吸着することで厚い吸着層を形成している可能性が示唆された。

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