Abstract

本研究の目的は,走行時の幼児二人同乗用自転車における運転者と幼児へ伝達される振動特性を明らかにする事である.前後に幼児ダミーを積載した幼児二人同乗用自転車を用いて,形状の異なる突起を乗り越す実験を4名の被験者を対象に実施した.実験結果から,幼児と運転者が暴露される振動の大きさは走行条件や突起の形状に強く影響を受け,幼児と運転者が暴露される振動の周波数帯域に関しては,走行速度や突起の形状による影響は小さい事が明らかになった.この時,幼児ダミ-における加速度は最大で重力加速度の7倍であり幼児が暴露される振動の主成分は,7 Hz付近であった.人間は7 Hz付近の振動を最も強く知覚する事から,幼児は,知覚しやすい大きな振動に暴露されていると考えられる.したがって安全性や乗り心地の観点から,幼児二人同乗用自転車の設計には振動低減を考慮した設計は重要であるといえる.

Full Text
Published version (Free)

Talk to us

Join us for a 30 min session where you can share your feedback and ask us any queries you have

Schedule a call