Abstract

誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)及び誘導結合プラズマ発光分析法(ICP-AES)を,日本分析化学会より頒布されている河川水標準物質(JAC 0031,JAC 0032)中の微量元素の多元素定量に適用した.ICP-MS及びICP-AESによる多元素分析においては,河川水試料の直接導入法とともに微量元素に対してキレート樹脂濃縮法を併用することにより,河川水標準物質中の37元素の定量を行うことができた.Caの12300からTmの0.00012μg l-1まで9けたに及ぶ広い濃度範囲の定量値が得られた.認証値が求められている元素については,おおむね認証値と一致した結果であった.又,希土類元素についても,すべて定量することができ,頁岩中濃度で規格化した希土パターンでは重希土類元素の相対存在度が高く,Ceの負の異常がある天然水特有のパターンが得られた.

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