Metabolic fate of recombinant human tissue plasminogen activator(rt-PA). (1): Blood or plasma concentration, distribution, metabolism and excretion in rats after single intravenous administration.

Abstract

125I-rt-PAを雌雄ラットに単回静脈内投与した時の，rt-PAの血中濃度推移，分布，代謝および排泄について検討した．以下にその要約を示す． 1．125I-rt-PA静脈内投与後，血漿中の未変化rt-PA濃度，免疫反応性rt-PA濃度および線溶活性は速やかに消失した．血漿中には125I-rt-PAとα2-macroglobulin，またはα2-antiplasminとの複合体の存在が示唆された． 2．125I-rt-PA静脈内投与後，肝臓，脾臓，骨髄，副腎，腎臓，血漿に高い放射能の分布が認められた．その他の臓器中の放射能濃度は血液中濃度より低値であった．これら臓器中の放射能の大部分はTCA沈澱性の放射能であり，投与後総放射能濃度よりも速やかに減少した．投与後5minの肝臓および腎臓中に免疫反応性が認められたが，その消失は血漿中と同様に速やかであった． 3．125I-rt-PA静脈内投与後120hrまでに，投与した放射能の89%および5～6%がそれぞれ尿および糞中に排泄された．また投与後48hrまでに，投与放射能の15%が胆汁中に排泄された．