Abstract

14C-KB-5492をラットに投与した後の吸収,分布及び排泄について検討した. 1.吸収は速やかであり,経口投与後0.25時間前後でCmaxに達し,その後ほぼ二相性に減衰した.Cmax及びAUCは2.0mg/kgから10.0mg/kgまで用量に比例して増大した. 2.消化管からの吸収率は経口及び静脈内投与時のAUCの比,また尿中排泄率の比から約30%であると推察された. 3.In situ 結紮ループ法により吸収部位を検討したところ,投与後1時間以内に胃から10.3%,小腸各部から40%前後の吸収が認められ,経口投与した場合,胃で一部吸収された後,小腸から吸収されると推察された. 4.経口投与後72時間までの尿及び糞中排泄率はそれぞれ投与量の25.0%及び73.0%で,その大部分は24時間以内に排泄された. 5.胆汁中排泄率は全吸収量の1/5程度と推察された.さらに胆汁中へ排泄された放射能の約20%が再吸収された. 6.尿中及び胆汁中の大部分がカルボン酸体であることが示唆された. 7.WARG及び組織中濃度の測定から肝臓,腎臓及び消化管以外の組織は血漿中濃度と同程度もしくはそれ以下の濃度であった.また標的部位である胃では放射能が主として胃壁表面に存在すると考えられた.

Full Text
Published version (Free)

Talk to us

Join us for a 30 min session where you can share your feedback and ask us any queries you have

Schedule a call