Abstract
妊娠ラットまたは哺育中ラットに14C-T-59310mg/kgを経口投与し，胎児および乳汁中移行性について検討した． 1．妊娠19日目のラットに14C-T-593を経口投与した時，胎児の組織内放射能濃度は投与後2時間では母獣の血漿中放射能濃度の16.8%以下であった．胎児に移行した放射能の消失は母獣に比べやや緩慢であった． 2．妊娠12および19日目のラットに14C-T-593を経口投与した時の全身オートラジオグラムにおいて，胎児に放射能は認められなかった． 3．哺育中ラットに14C-T-593を経口投与した時，乳汁中放射能濃度は投与後6時間に最高濃度に達し，母獣の血漿中濃度の2.4倍であった．Tmax以降の乳汁中放射能は血漿中放射能に相関して消失した．
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