Abstract

溶接接合により連続な構造をとる鋼管が破壊するとき, その延性のゆえに変形が残留し, その形状から荷重の種類や負荷過程を推定できることが多い. 1983年の日本海中部地震では小口径の溶接接合ガスパイプラインが12箇所で被害を受けた. それらはいずれも地盤の液状化が集中した地域で生じた. それらの被害部分の形状から荷重の履歴を考察した結果, 大半の被害の原因となったのは地盤の静的変位 (永久変位) ではなく, 引張りひずみと圧縮ひずみが交互に繰り返す動的変位であると推定された. したがって, 地盤液状化時のパイプラインの耐震性を正しく評価するためには, 液状化が生じたときの地盤の動的変位の発生機構を究明することが必要である. これについて, 著者はすでに一つの提案を行っている.

Full Text
Paper version not known

Talk to us

Join us for a 30 min session where you can share your feedback and ask us any queries you have

Schedule a call