Abstract

分離溶媒,反応溶媒などへの応用が期待されているテトラヒドロピラン(THP)を含む系の気液平衡データは重要であるにもかかわらず,ほとんど報告されていない。三つの2成分系(THP+n-ヘプタン,THP+トルエン,THP+水)に対して40.00~98.66 kPa間の6圧力における沸点をホールドアップ補償型エブリオメーターによって測定した。THP+トルエンが非共沸系であるのに対し,THP+n-ヘプタンとTHP+水は共沸系であること,およびTHP+水は不均一系であることが分かった。測定した沸点データに基づきNRTL(Non Random Two-Liquid)式を用いて気液平衡の決定を行った。決定したNRTLパラメーターによる沸点の計算値と実測値との絶対算術平均偏差はTHP+n-ヘプタン,THP+トルエン,THP+水系でおのおの0.08,0.09,1.75 Kであった。また,CH2,ArCH,H2O,pyranグループのASOG(Analytical Solution of Groups)グループ対パラメーターを決定した。さらに,THPと溶媒に対して無限希釈過剰部分モルエントロピーとエンタルピーを求めた。

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