Abstract

縦隔悪性胚細胞性腫瘍(MGCT)の診断および治療アプローチを再確認するために,切除例の検討を行い,臨床上の問題点を明らかにした.対象は,1993~2006年に昭和大学関連3病院で切除したMGCT8例で,21~69歳,すべて男性.部位は前縦隔6例,中縦隔2例.AFP高値2例,HCG高値1例,両マーカーとも高値1例,上昇なし4例であった.組織検査は,CT下針生検4例,傍胸骨生検1例,縦隔鏡1例,未施行2例で,生検を行った6例中5例で,最終病理と一致した.初回治療は,化療4例(CR2例,PR2例),放治1例(NC),手術3例で,最終病理診断は,Seminoma3例,Yolk sac tumor1例,Adenocarcinoma with teratoma1例,Embryonal carcinoma1例,その他2例であった.MGCTの治療に際しては,化療の効果は良好であることからマーカー陽性例は速やかな抗癌剤治療が必要である.MGCTのなかに比較的高齢者,あるいは中縦隔発生例があることは留意すべき点である.

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