Abstract

福岡県リサイクル製品認定制度を事例として,認定製品がもたらす廃棄物最終処分量および二酸化炭素排出量の低減効果を試算することによって認定制度の評価を行った。認定製品による廃棄物最終処分量は大きく,平成17(2005)年度の福岡県産業廃棄物最終処分量実績に匹敵するが,二酸化炭素排出低減量は少なかった。認定製品重量あたりの環境負荷低減効果を基に,認定品目は3グループに分けることができた。第1のグループは二酸化炭素排出量低減効果に秀でた群,第2は廃棄物最終処分量低減効果に秀でた群,その他はどちらの効果もそれほど大きくない第3群となった。廃棄物最終処分量と二酸化炭素排出量の両面において大きな低減効果が期待できる品目が未だ開発,認定されていなかった。試算したすべての品目について,いずれの効果においてもマイナスにならなかったことから,本制度が推進する建設資材のリサイクル政策が温暖化防止政策と対立しないことを確認した。

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