Laparoscopic and Endoscopic Cooperative Surgery (LECS) for Gastric Submucosal Tumor at Our Hospital

Abstract

当院では胃外発育型の胃粘膜下腫瘍（以下，SMT）に対する外科治療として腹腔鏡下胃部分切除術を行ない，胃内発育型の胃SMTに対して腹腔鏡下胃内手術を選択してきた。2008年比企らにより腹腔鏡・内視鏡合同手術（Laparoscopy Endoscopy Cooperative Surgery；以下，LECS）が報告された。LECSは腹腔鏡下胃局所切除術に内視鏡処置を併施するものとして保険収載され，我々は2015年から胃SMTに対してLECSを開始した。 2009年以降，胃SMTに対して腹腔鏡下に手術を施行した15症例を対象とし，LECSを施行した5症例とそれ以外の腹腔鏡下手術を施行した10症例（以下LAP）を比較検討した。腫瘍径は，LECS群において15～21mm（平均19.2mm），LAP群において20～53mm（平均35.5mm）であり，LECS群の腫瘍径は有意に小さかった。手術時間は，LECS群299±45分，LAP群222±25分，出血量は，LECS群24±13ml，LAP群33±13ml，在院日数は，LECS群14.0±3.0日，LAP群12.9±0.8日となり，これらには有意差を認めなかった。