Abstract

南アルプス仙丈ヶ岳に源を発する戸台川の河辺はトダイアカバナ, カワラニカナ等多くの絶滅危惧種の生育地として保全上重要な地域である。しかし近年, 帰化植物の侵入, 定着がみられ, これら絶滅危惧種への影響が懸念されている。本研究では, 戸台川河辺植生の現状, 特に帰化植物定着の絶滅危惧種への影響を明らかにすることを目的とし, 中, 下流域において植物相及び群落調査を行った。最下流部の帰化率は約12%であったが, 一般都市河川の帰化率約20%と比較すると, 山岳河川としては低い値ではないと考えられた。また帰化植物のフサフジウツギ等は絶滅危惧種のカワラニガナ, トダイアカバナのハビタットと重複することが示唆された。

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