Abstract

地震による断水被害の貴重な経験を記録し今後の水道の地震対策に役立たせることと, 水道による給水の価値を評価する上での定量的情報を得ることを目的とし, 平成13年3月24日に発生した地震で断水被害を受けた芸予諸島の5町において, 応急給水実施時に生活に及んだ影響についてアンケート調査を実施した. 拠点給水が行われた町では, 給水拠点から人力で水を運んだ人の割合と水の運搬距離, 苦痛に感じる人の割合との間には一定の関係が見られた. 時間給水の実施された町では回答のあった中の約1/3が生活に支障がないだけの水を得ることはできなかった. 断水のために1世帯当たり, 家庭内水利用行動に1日に平均約60分 (時間給水の場合)~約80分 (拠点給水の場合) の余分な時間と数千円の出費が必要であった.

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