Abstract

国際生活機能分類(ICF)は、心身機能、身体構造、活動・参加からなる生活機能と個人因子、環境因子との相互作用から人の心身の健康を考える統一的で標準的な言語と概念的枠組みである。近年、臨床場面や教育場面におけるICFの活用が推奨されているが、その項目数の多さと評価の煩雑さから臨床ツールとして用いる難しさが指摘されている。本研究では、重度知的障害のある人を対象とした「ICFコアセット」を作成し、その実用性を検討した。本研究の結果、心身機能45項目、身体構造15項目、活動参加43項目、環境因子11項目の計114項目がICFコアセットとして選出された。また、モデルケース評価後の職員に対する調査から、利用者の全体像の評価や多職種での情報の共有に役立つという回答が得られ、ICFコアセットの実用性が示唆された。

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