Abstract

再膨張性肺水腫 (reexpansion pulmonary edema, RPE) に伴う重篤なhypovolemic shockの管理を行い救命した1例を経験したので報告する。患者は47歳男性。受傷後11日目の外傷性気胸に対し, 胸腔ドレーン挿入を行った。激しい咳漱とともに呼吸循環が不安定となった。収縮期血圧が120mmHg, 心拍数80min-1であったものが収縮期血圧60mmHg, 心拍数120~140min-1となった。中心静脈圧は0mmHg, ヘマトクリットは32%から45%となった。Hypovolemic shockと考えられたため, 輸液の大量負荷を行い, 救命することができた。RPEによる呼吸不全は文献にも散見されるが, それに伴い重篤なhypovolemic shockを呈することはあまり知られていない。胸腔ドレーンを挿入する際は, RPEに伴う呼吸および循環不全に対応できる部署で行う必要がある。

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