Abstract
サツマイモ苗の5～10日間の取り置きが低地温並びに低土壌水分下での発根に及ぼす影響を品種コガネセンガンを用いて検討した. 取り置きは気温約16℃, 湿度約85%, 弱光の条件下で行った. 地温は20℃及び30℃の2区, 土壌水分については圃場容水量の30%及び70%の2区を設けた. 好適条件の区ではいずれも取り置きにより発根数は減少したが, 根の伸長は促進され, 総根長は当日苗に比べ約10%増加する傾向を示した. 低地温や乾燥区では好適条件の区に比べ根数や総根長は抑制されたが, 取り置き苗ではその程度は軽かった. すなわち, 低地温下では, 取り置きにより根数が約30%, 総根長が約3倍に, 平均根長と根乾物重が約2倍に増加した. また乾燥条件下でも取り置きにより根数が約50%, 総根長が約3倍に, 平均根長と根乾物重が約2倍に増加した. これらの結果に基づき, 不良条件下での苗の取り置きの作用性と有用性について論議を行った.
Full Text 
Sign-in/Register to access full text options
Sign-in/Register to access full text options 
Published version (
Free)
Free) 
Talk to us
Join us for a 30 min session where you can share your feedback and ask us any queries you have
Schedule a call
