Abstract
ジャボニカハイブリッドライス楡雑29号のm2当たり70,000粒を越える籾数生産について解析した. 密植区のm2当たリ7l,000粒の籾数はm2当たり穂数487と平均1穂籾数148.8の組合せで得られた. m2当たり穂数は移植時の茎数にほぼ等しかった. 疎植区のm2当たり穂数は密植区と大差なく, 平均1穂籾数が180.9に増加して87,700粒のm2当たり籾数を得た. 有効茎終止期は密植区よりも遅れたが, 有効茎歩合は密植区よりも10%以上高かった. m2当たり籾数を増大させるためには穂数の極端な早期確保よりもむしろ有効茎歩合を高めることが重要であると考えられた. 楡雑29号のm2当たり籾数生産効率は京都の日本晴よりも明らかに高かった. 楡雑29号における著しく大きなm2当たり籾数はm2当たり籾数生産効率の向上とともに出穂期まで窒素吸収量(23.4~23.6gm-2), 出穂期葉身重(328~333gm-2)が大きいことによるものであった. 楡雑29号のm2当たり籾数生産効率は密植区よりよりも疎植区において高かった. 稈長は92.5~92.6cmで日本晴よりも10cm以上長かった. 第3節間(N3)以下の節間長の栽植密度による差は認められなかったが, 単位節間長当たり乾物重が登熟期間中に密植区において著しく減少した. その結果, 密植区のN3およびN4の挫折重が低下し, N3の倒伏指数(支点間距離5cm)は200を越えた. 疎植区の倒伏指数はN3, N4とも180に達しなかった. 楡雑29号の著しく大きいm2当たり籾数生産は賓川県の慣行の密植栽培よりもさらに疎植条件のもとで耐倒伏性と両立するものと考えられた.
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