Abstract

香港は,極めて良好な通信インフラを持つ一方で,電子製造業は衰退が進んでいる。香港から中国への物流・貿易関連サービスの分散やアジア通貨危機後の不動産市況の低迷を受けて,これまで香港経済の牽引(けんいん)役を果たしてきた貿易業,不動産業の今後の成長が期待できない中,香港政府は,IT振興政策等の産業高度化政策を打ち出している。しかしながら,研究開発の素地もなく,IT人材も不足しており,その試みは始まったばかりである。香港において自前のIT人材が育成され,知識・技術集約型産業が根づき,香港経済の牽引役として大きく発展するには,もうしばらく時間がかかると思われる。

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