Abstract

木材保存剤で処理されたラミナを使用した集成材の接着耐久性を調べるため,5種類の木材保存剤(ACQ, NCU, CUAZ2, NZN, AAC)でスギラミナを処理し,レゾルシノール樹脂接着剤およびフェノール・レゾルシノール樹脂接着剤を使用して5プライ集成材を作製した。10年間の屋外暴露試験に供し,暴露1年,3年,5年,および10年でブロックせん断試験を行い採取部位別に劣化を調べた。その結果,銅を主成分とするACQ,NCU,およびCUAZ2で処理した集成材では,集成材の両側面から採取した試験片は中央部より採取した試験片よりも劣化が大きく,また,上部水平面に近い接着層で劣化が大きかったものの,一部では下部の接着層でも劣化が発生した。屋外暴露に供した集成材の西側面から採取した試験片,10mm幅および25mm幅のブロックせん断試験片を使用した2年間の屋外暴露試験,および同試験片を使用した促進劣化試験について,それぞれ接着せん断強さの残存曲線を作製して比較した。その結果,屋外暴露に供した集成材の西側面から採取した試験片の残存曲線は,幅25mmのブロックせん断試験片を使用した屋外暴露試験のものと類似していた。

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